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2025年10月1日

『対話と学びあい』を具体化し、組織を強く大きくしよう|神奈川労連 第41回大会

1-01_421号

 神奈川労連は、9月14日に第41回定期大会を開催し、来賓や代議員、役員など約150人が参加しました。討論では23人が発言し、第1号から6号までの議案はすべて承認されました。今大会は役員選挙はありませんでした。

 安部副議長(生協労連)が、最賃と「対話と学びあい」の自らの経験・想いを含めた開会あいさつを行い、議長団には、西湘労連の池田代議員と福祉保育労の日野代議員が確認され、議事を進行しました。
 住谷議長が主催者あいさつを行い(左記参照)、大会の目的や運動方針の中心点を明らかにしたうえで、労働組合の重要性を強調。「不退転の覚悟で、組合員の団結とネットワークで困難を乗り越え、仲間を増やして、要求実現、大幅賃上げを勝ちとる」ことを呼びかけました。

3点の役割と意義

 山田事務局長が運動方針案を提案。最初に、神奈川労連全体での運動の大きな方向性を共有するため、「神奈川労連と構成組織の役割、意義」を3点で提起しました。
 1つは、「要求を結集し、団結・連帯してとりくむ」という労働組合の基本です。あわせて「神奈川労連は、特定の産別や地域だけでは実現できない要求を、連帯とネットワークを活かして実現をめざす」役割があると強調し、スト支援のとりくみや青年部の学習ツアーでの感想などを紹介しました。また、重要な役割を持つ労働組合は、若い世代も含めて「期待されている」と述べ、「対話と学びあい」による原則的な運動を全組織でとりくむことを訴えました。
 2つ目は、「共同を広げて要求の実現をめざす」ことです。「日産自動車の経営再建問題が当面の重要な課題」とし、多くの労働者あるいは事業者とも共同を広げて、雇用や地域経済を守る運動を進められるのは神奈川労連であることを強調。最賃など制度政策要求でも、共同を広げた運動の必要性を明らかにしました。
 3つ目は、「誰もが『平和で幸せに生き働ける』社会の実現」です。この根源的な要求と土台となる平和な社会をめざすとりくみが、労働組合の重要な役割であることを述べ、実現してくために民主主義について学び実践してくことの重要性を強調しました。

すべての組織が増勢に

 運動方針全体の基調として、①「対話と学びあい」の実践で組織を強く大きくする、②すべての組合員・労働者の大幅賃上げの実現、③働きやすい・働きがいのある職場の実現、④人権が尊重される平和・公共・政治の実現、の4つを提起。
 とりわけ、組織強化拡大がもっとも重要な課題とし、「すべての組織が、減少に歯止めをかけ増勢に転じること」を目標として提起しました。
 討論では23人が発言(2面に詳細)。強化拡大にかかわる発言が多く、また、地域組織の運動、賃上げ・春闘、社会保障など公共の再生、職場の改善、平和のとりくみ、首長選挙など地方自治のとりくみなど、方針を補強し豊かにする発言が相次ぎました。
 採決では、すべての議案が全会一致・満場の拍手で確認されました。
 争議組合・団からの訴え、特別決議と大会宣言の確認、労働相談員と交代役員の紹介などを行い、最後に倉形副議長(自治労連)が閉会あいさつ。住谷議長の「団結がんばろう」で大会を締めました。


住谷議長の主催者あいさつ(要旨)

 私からは、本大会の目的、大会議案の重点、労働組合があったからこそという労働組合の任務、の3点を述べます。
 1点目の本大会の目的は、1年間の運動の総括と新たな運動方針を確立することです。各組合が、団結の力で要求を実現し成果をあげています。一方、課題も明らかになっています。豊かな経験の討論を通じて、議案の補強と全体で共有することです。そして主目的は、組合員の団結と神奈川労連のネットワークを発展させ、新たな前進をつくりだす契機とすることです。
 2点目は、大会議案の重点です。まずは、組織の強化と拡大に奮闘すること、「仲間を増やそう」を実践するうえで年間の拡大数8000人を提起しています。各組合も具体的な拡大数を定め、どのように達成するのか、議論することを強く呼びかけます。
 そして、地域組織の強化、地域を拠点に運動の飛躍、活動家をつくりだすことも提起しています。さらに、生計費原則にもとづく賃上げ・26春闘、社会保障闘争とあせて公定価格を引き上げるたたかいも提起しています。「数は力」、「知は力」、「組合民主主義」を基本に、正規も非正規も、若者も、ジェンダー平等の視点で、組合運動への結集を強めましょう。
 3点目に、組合があったからこそ、要求が実現、成果をあげています。要求が実現するまで、声を上げ、たたかい続けたからこその成果と、労働組合の任務です。
 2011年に、最低賃金1000円を求め全国で初めて、最賃裁判を横浜地裁に提訴しました。当時の神奈川最賃は818円、1000円は無謀だとの声がありましたが、最賃の意義を社会的に問う裁判や運動が広がり、今年の最賃はすべての都道府県が1000円を超えました。そして、政府に1500円と言わしめました。 労働組合があったからこその最後に、ともにたたかう仲間、信じあえる仲間、支え合う仲間に出会えることです。その仲間と、神奈川労連のネットワークでつながっていることです。そこには、愛があります。新たな1年、不退転の覚悟で、組合員の団結とネットワークで困難を乗り越え、仲間を増やして、要求実現、大幅賃上げを勝ちとる決意を述べてあいさつとします。

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