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2022年4月1日

シンポジウム「気候危機打開に向けて労働組合は何ができるのか」

 2月26日に、「気候危機打開と労働組合~気候正義を実現するために労働組合ができること~」とのテーマでシンポジウムを開催し、会場46人、オンライン32人が参加しました。

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 企画の獲得目標を以下の3点としました。

  1. 気候危機を取り巻く基本的情勢を学び、危機感と展望を共有する。
  2. 気候危機打開の運動のなかで、労働組合の果たすべき役割を見出す。
  3. 自らの労働組合活動における「気候危機対策」の検討に踏み出し、組織拡大につなげる組合を拡げる。

 神奈川労連加盟の「労働組合の役員」、そして「問題意識をもつ組合員」を基本的な参加対象とし、そして、気候危機に問題意識をもつ「市民」に広げることによって、労働組合との接点をつくりだすことをめざしました。また中立労組や連合、政党などへも呼びかけ行いました。

基本的情勢を学ぶ

 シンポ第一部では、研究者の立場から明日香壽川さん(東北大学東北アジア研究センター・同大学院環境科学研究科教授)が基調講演。そして、市民運動の立場から鈴木陸郎さん(横須賀火力発電所建設を考える会)、労働運動の立場から竹下武さん(全労連常任幹事)がとりくみを報告しました。

 第二部では3人をパネリストにディスカッションを行い、数多く出された参加者からの意見や質問にも答えて、今後の運動や労働組合の果たすべき役割などが深められました。

 参加者からは、「このような科学的な観点でのシンポジウムはとても良いと思う。自然科学の研究者の意見などをもっと聞きたいし、広めていくべき」、「子どもや孫のことを考えると大切なことだと気が付きました。勉強になりました」などの感想が出され、気候危機を巡る情勢について知るという目標は、一定の成果を収めました。

職場単位でできること

 また、「世界レベルでやること、国レベル、地域レベル、産業別、家庭別でやるべきことなど具体的な方向も見えました。もっと勉強したいです」、「環境問題はスケールが大きいが、身近なところ、職場単位でできることもあるというスケールの細分化ができた」、「国や自治体の役割も大きいと思いました。その辺の視野を広げて運動を発展させていくことが大事だと思いました」との意見・感想もあり、労働組合の果たす役割について、問題意識を喚起することにつながっています。

連携を拡げる

 この運動を通じて、横須賀の市民運動とのつながりが生まれ、「火力発電所建設を考える会」「『グレタ一人ぼっちの挑戦』上映実行委員会」との協力したとりくみが始まりました。石炭火力発電所の建設中止を求める裁判や行動への参加をはじめ、上映実行委員会には労働組合として横三労連などが参加して、地域での共闘の輪を広げています。

 神奈川労連としては、今回のシンポジウムをスタートとして、気候危機打開に向けてどのようなことが労働組合にできるのかを引き続き検討し、具体化をはかることにしています。

 シンポジウムはYoutubeで見ることができます。ぜひご覧ください。

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