大幅賃上げの実現などの要求を掲げ、第96回メーデーが県内各地の9会場で開催されました。暑いほどの日差しのもと、参加者が昨年を上回る会場も多く、全体で約3千人の仲間が結集しました。
夜勤明けで参加
県・横浜メーデーには1100人が参加。各組織から、賃上げなど要求や課題のアピールが行われました。
医労連の看護師の組合員は「14時間働いて夜勤明けでメーデーにきた。春闘は他産業よりも2千円も低い回答状況。3月の統一行動ではストを実施、Xデモもとりくみ『私たちストライキします』がトレンドに入った。しかし他産業との差は縮まらず、そのため人員不足が改善されず、私の職場も年度初めから欠員。『患者さんを助けたい』という気持ちはあるが、やりがいを失い退職する仲間が後を絶たない。大幅増員を実現させたい。そのためにも仲間を増やしたい」と訴えました。
米兵の横暴を糾弾
横須賀三浦地区のメーデー集会では、参加したすべての団体がアピール。神奈川土建の仲間は、米兵の無謀な運転による交通事故で組合員のご家族が亡くなったことを報告し、とりくみへの支援を呼びかけました。集会後のデモ行進では、米軍横須賀基地前でシュプレヒコールをあげ抗議の意思を示しました。
厚木地区統一メーデーは155人が参加し、バンドや和太鼓の演奏で賑やかに集会をスタート。恒例のプラカードコンテストも行われ、駅前など市中心部をデモ行進しました。
川崎メーデーは、中原平和公園に400人が結集。児玉実行委員長(川崎労連議長)は、メーデーの起源や意義にもふれながら、「格差と貧困が広がる現状を変えるたたかいに決起しよう」と呼びかけました。