神奈川労連

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労働相談コラム

2018年12月5日

アマゾンの労働者から相談

小田原アマゾンで働いていた労働者が直接、相談にきて話しを聞くことができた。小田原アマゾンでは大きな元請が3社あり、その下に10社ほどの下請があって約4500人が登録されているという。本人はワールドインテックという元請で働いていたが、仕事は元請も下請もまったく同じとのこと。今年1月、元請の労働者は時給が130円アップしたのに、下請は1円も上がらなかった。「同一労働同一賃金ではないか」とインテックに聞いたら、「そんなことを言う奴はヤメロ」と言われ、アマゾンに直接訴えたが何の答えもなし。休憩所のボードに「同一労働同一賃金」と書いたら、すぐに消された。

 それなら、インテックに入ってやろうと試験を受けたが不採用に。仕事には自信があったので、「何で不採用なんだ」と聞いても答えはまったくなしだった。

残業は60時間までは出るが、それ以上働いても出ない。理由は元請からそれ以上の金が出ないからという。労基署などに訴えることは考えなかったというので、「現在は辞めていても実際に働いていた労働者が申し立てれば充分取り上げてもらえる可能性がある。賃金は2年まで請求できる」と言うと、「それなら行ってみようか」と思い始めたようだ。

アマゾンの職場は劣悪な環境のように言われているが、彼にはそうでもなかったようだ。しかし、高齢者も多く交代勤務があり、ノルマもだんだん厳しくなるので、ついていけない人も出てくるのは事実で、救急車がよく入ってきたのは確かであるという。

駅頭に積まれている求人広告誌を見るとアマゾンの求人が大きく出ている。「履歴書不要」、「月収例37万円」と大きく打ち出しているが、実際はとてもそうはいかないようだ。

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