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労働相談コラム

2016年12月3日

建設業の労働者から相談

建設業で働く青年からの相談です。

 住宅リフォーム会社の営業の仕事をしていますが、目標の成績が上げられず上司から「辞めるか、他店へ異動するか今月中に決めるように」と言われました。「異動先は自分で他店に頼んで決めるように」という屈辱的なパワハラです。1か月前から何度も退職勧奨を受けていました。本人は異動しないで現在のところで頑張りたいと思っています。

 働きかたを聞いてみると、有給は取ったことがなく週休2日制なのに日曜しか休んでいない。夏季休暇や年末年始は有給を使わせられる。営業手当は40時間分の5万円は付けられているが、超えた残業代と休日出勤分は支払われていない。朝7時40分から夕方5時40分までの勤務時間になっているが実際は夜7~8時まで働いている。労働基準法に違反したブラックな内容です。

 もう一人の相談は、現場監督として採用されましたが入社して1か月過ぎに体調を崩して腎臓を悪くしてしまい10日ほど休みましたが良くならないので、「会社に迷惑をかけるので退職したい」と申し出ると、資格取得の費用と備品代(作業着と電卓)を支払うようにと言われてしまい、給料から差し引くとのことです。本人はヤフーの求人サイトを見て応募しましたが、労働契約書も交わしておらず、就業規則も見ていません。資格取得費用は会社の業務命令だったので支払う必要はなく、ましてや給料からの天引きは違法です。

 安倍内閣は「働き方改革」を口では言っていますが、残業代ゼロ法案など労働者の権利を奪おうとしています。労働基準法がすべての職場で守られるように監督官を増やして事業所の調査、指導監督を徹底すべきです。

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