神奈川労連

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労働相談コラム

2016年11月4日

一番感じていること

 私が労働相談員になって5か月間が過ぎようとしています。相談を受けるなかで一番感じていることは、労働組合に組織されていない労働者は、孤立したとても弱い立場にあり、使用者にとっては都合の良い存在であるという認識です。

 派遣社員の方からの相談ですが、「勤務してない日を誤って出勤した」と報告したために、派遣先からは厳しく叱責され、派遣元からは呼び出される状況のなかで『損害賠償』を請求されるのではと、怯え不安を訴える様子がありました。当然、「故意」ではなく単なるミスとして処理されるべきで、賠償請求するようなことは不当であり、請求や理不尽なペナルティをされるようなことがあれば連絡してほしいと助言しました。

 また、花の配達をしている勤続7年の正社員の方ですが、仕事を終え社用車で帰宅途中、狭い路地で車を擦り、修理代として46万円もの請求をされる。帰宅途中といえども勤務時間の事故なので、会社の主張に全面的に応じる必要はないとし、神奈川労働センターの斡旋を利用してはどうかと助言しました。

2例とも再度の電話はありませんでしたが気になります。

 そして保育士さんからの相談です。入職当初よりパワハラを受け退職させられた「解雇問題」。本人自ら労基署に出向き、相談するなど努力するが埒が明かず、インターネットを見て電話してきました。

 面談後、横浜北部ユニオンに加盟し、団体交渉するなかで、本人の希望もあり職場復帰はしませんでしたが、労使双方が合意納得し解決しました。あらためて労働組合の存在のありようを認識する次第です。

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