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トピックス 最低賃金の取り組み

2024年9月9日

神奈川県の最賃『50円』引き上げ

神奈川地方の最低賃金の改定が審議され、中賃の「目安」と同額の「50円」を引き上げることが決定しました。

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実情を意見陳述

神奈川の最低賃金審議会は、7月下旬に「目安」の報告を受け、改定額を審議。額について具体的に議論する専門部会の冒頭では、ユーコープ労組の霜野さんが意見陳述を行いました。母子家庭で3人の子どもを育てる大変さをリアルに語りながら、「非正規労働者の多くが最低賃金近傍で働いています。物価高騰が続く中では最低賃金の大幅引き上げによる賃金の底上げは重要です」と訴えました。
8月5日には、桜木町駅でFF1500実行委の主催で宣伝を行い、約30人が参加して大幅引き上げを求めました。同日の午後の審議会において、目安と同額の「50円」引き上げ「1162円」とする答申が確認されました。
神奈川労連は、要望してきた「時間額1500円以上」に遠く及ばないことから、異議申し立てを提出しましたが、審議会では答申通りとの確認がされ、10月から改定されることが決まりました。

プラス改定相次ぐ

全国的には、特に地方の県で、格差を縮小し労働者を確保することなどのために、目安にプラスする改定が相次いでいます(表参照)。
愛媛県の「+9円」を筆頭に、島根8円、鳥取7円など、24地方でプラス改定となっています。昨年と同様の動きであり、全国バラバラの矛盾が表れています。
「時間額1500円以上」とともに全国一律をめざして、全国の仲間とも連帯しながら、とりくみを強めていきます。

全国の最賃改定状況

ランク 都道府県 答申額 引上げ額 目安比
A 東京 1163 50 0
A 神奈川 1162 50 0
A 大阪 1114 50 0
A 埼玉 1078 50 0
A 愛知 1077 50 0
A 千葉 1076 50 0
B 京都 1058 50 0
B 兵庫 1052 51 1
B 静岡 1034 50 1
B 三重 1023 50 0
B 広島 1020 50 0
B 滋賀 1017 50 0
B 北海道 1010 50 0
B 茨城 1005 52 2
B 栃木 1004 50 0
B 岐阜 1001 51 1
B 長野 998 50 0
B 富山 998 50 0
B 福岡 992 51 1
B 山梨 988 50 0
B 奈良 986 50 0
B 群馬 985 50 0
B 新潟 985 54 4
B 石川 984 51 1
B 福井 984 53 3
B 岡山 982 50 0
B 和歌山 980 51 1
B 山口 979 51 1
B 宮城 973 50 0
B 香川 970 52 2
B 島根 962 58 8
B 愛媛 956 59 9
B 福島 955 55 5
B 徳島      
C 鳥取 957 57 7
C 佐賀 956 56 6
C 山形 955 55 5
C 大分 954 55 5
C 青森 953 55 5
C 長崎 953 55 5
C 鹿児島 953 56 6
C 高知 952 55 5
C 熊本 952 54 4
C 宮崎 952 55 5
C 沖縄 952 56 6
C 岩手 952 59 9
C 秋田 951 54 4

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