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労働相談コラム

2023年12月4日

~パート労働者の社会保険加入~

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 10月の社会保険加入の相談は4件あった。22年10月よりパート労働者の社会保険加入の条件が緩和されているが、理解が不十分である。

  事例1 パートで夜間に働く女性。1日13時間・週2回26時間勤務。年間見込み120万円になる。会社に「130万円以上ないと社保に加入できない」と言われた。社会保険加入適用対象拡大について説明し、加入できるので会社に再度申し入れることをアドバイス。

 事例2 1日4時間・週3日で12時間勤務。130万円を超えそうだ。社保に加入できるか。加入条件を説明。週20時間を超えていないので強制ではない。働く時間を増やして社会保険加入したら将来自分の年金も増えることを助言。

  事例3 司法書士事務所の事務のパート労働者。3月に入社し社会保険に加入する約束だったが、雇用保険は加入したが健康保険・厚生年金は加入してくれない。

〈パートタイム労働者の適用対象の拡大の内容〉

① 週の所定労働時間が20時間以上

② 雇用期間が2か月以上見込まれる

③ 決まった賃金が月額8万8千円以上

④ 厚生年金保険の被保険者数が101人以上(特定適用事業所)であること

  最近マスコミでも130万円の壁が話題になっているが130万円以上の収入がある扶養家族が扶養から外されるので、自分で国民健康保険に加入しなければいけなくなるのでシフトを減らしているという。根本的な解決は高すぎる社会保険料負担を減らし老後の生活を安心しておくれるように年金制度の改革が求められる。健康保険証の廃止は中止し、軍事費ではなく社会保障予算の増額が求められる。

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