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2022年4月1日

「闘うなかで18人が加入」自交総連箱根登山ハイヤー支部

 自交総連に加盟する『箱根登山ハイヤー支部』は、会社の不当な攻撃をはね返し、要求を実現するなかで、組合員を大きく増やし3倍化となっています。新しく加入した仲間も参加して臨時大会を開催し、さらに要求実現・組織拡大をめざしています。

 箱根登山ハイヤー㈱は、小田原・箱根などを営業エリアとする約150人のタクシー会社です。会社と組合はユニオンショップ協定を締結していましたが、2015年春に「非正規労働者差別、反執行部の意見の排除、執拗な嫌がらせ」に反発して、新組合が結成されました。

会社と多数派組合から

 会社は「大きい組合の味方をして、小さい組合は切り捨てる」と公言し、新組合の中心的な女性労働者を「夜勤専任勤務へ異動」など、不利益取扱や支配介入、不誠実団交の不当労働行為を繰り返しました。会社と結託した多数派組合も組織破壊や、暴力行為を引き起こすなど攻撃がエスカレートしました。

 新組合は、自交総連に加盟して箱根登山ハイヤー支部を立ち上げ、労働委員会に不当労救済を申立。神奈川労連や西湘労連など地域の仲間と支援共闘会議を結成して闘い、19年11月に県労委で「完全勝利和解」を勝ちとりました。

満額とり戻す

 しかし、その後も不誠実な会社に対して、地域宣伝など闘いを強化し、団交で労働条件の改善を勝ちとり、社長は「夜勤専任異動は不適切、謝罪する」と発言。不払賃金も満額支払うとの回答を引き出し、「合意書」を締結して、全額が払われました。

 成果は、組織拡大・強化につながり、多数派組合を脱退して自交総連に18人が加入。組合員は3倍になり、今後も加入者の増加が見込まれます。

 3月28日の臨時大会では、新入組合員も含めて19人が参加。組合員増加に伴う執行委員の補充と要求討議を行いました。

最賃では生活できない

 討論では、新入組合員から「自交総連と共産党の関係は」という質問がだされ、自交総連の冨松委員長が「連合は特定政党支持だが、自交総連は政党支持は自由。制度要求を実現するため、全政党に要請をするが、一番、話を良く聞いてくれるのは共産党だ」と説明し、参加した組合員からも「労働者のためにがんばっている政党は共産党だ」という声が出されました。

 「乗客減少で営業収入が減り、最低賃金では生活できない」、「会社は、雇用調整助成金を継続して活用しすべきだ」、「役員が現場でドライバーの生の声を聞き、業務に活かして本気で経営努力をせよ」などの切実な要求がだされ、団体交渉で会社に実現を迫ることを意思統一しました。

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