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2022年3月3日

建設アスベスト訴訟 神奈川1陣と3陣が国と和解

 危険性を知らされず、アスベストが含有した建材を使ったことで、命や健康を奪われた建設労働者が、国と建材メーカーに補償や謝罪を求めて裁判で闘っているのが、
「建設アスベスト訴訟」です。

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 昨年5月に国とメーカーを断罪する最高裁判決を勝ちとり、国には被害者と遺族を救済する制度をつくらせる画期的な成果を実現しています。国は最高裁判決に基づき、全国各地の原告と和解を進めています。

 神奈川の訴訟においても、1月28日に第1陣の原告で高裁に差し戻されていた50人(20人は最高裁で確定)のうち、34人の和解が成立しました。残る16人についても書類などを整え3月25日に和解が成立する見通しです。

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 また、1月26日には地裁段階での裁判が進められている第3陣の原告についても、29人中16人の和解が成立し、残る原告の多くも近いうちに和解が成立する見込みとなりました。
 第2陣については、被告メーカーが最高裁に上告していましたが、2月9日に不受理の決定が出され、原告44人中38人について勝利が確定しました。国とはすでに協議を行っており、原告全員が和解する予定です。

メーカーへ迫る闘い

 国は、誤ちを認め、補償する制度も創設しましたが、メーカーはまともな謝罪もせず、最高裁判決が出されているにもかかわらず、問題を蒸し返すような主張を差し戻し審で行い、地裁段階でも争いを継続しています。

 原告や建設労連、支援する会では、メーカーの対応を改めさせ、原告ら被害者に謝罪し、国が創設した制度に応分の負担をするよう求めています。そのために新たな国会請願署名のとりくみを始め、今国会に提出する予定です。協力をお願いします。

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