神奈川労連

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労働相談コラム

2021年12月8日

続く電機リストラとの闘い

 最近、三菱電機の悪質極まりない「追い出し部屋」の報道が大きな反響を呼んでいる。電機情報ユニオンに相談してきた女性の件で、単なる法令違反ではなく「犯罪」ではないかというひどいもの。

 NEC関連では3人もの解雇事件が起きており、大阪と横浜で2件の判決が近づいている。困難ななかで闘ってきた労働者にはぜひ勝利判決を勝ちとり、解決にむかってほしい。

 私ども「東芝の職場を明るくする会」に相談のあった東芝のリストラ部屋「業務センター」の事件も大きな動きがあった。2015年から不祥事が続き、18年に東芝再建プランを発表、関連会社を含め1万人の人減らしを計画。退職勧奨に応じなかった労働者を「業務センター=追い出し部屋」に囲い込み、それまでの仕事とは全く関係のない業務を強要し、自ら退職するように、ひどい処遇をしてきた。

「東芝の会」に4人の労働者から相談があり、1人の労働者が20年3月、「業務センター」への配転は違法・無効であり一刻も早くキャリアが活かせる業務に戻してほしいと、横浜地裁に訴えを起こし、8回の口頭弁論を重ねてきた。

 ところが今年6月の株主総会で、突然に「業務センター」は6月末をもって廃止する、きちんとした職場に配属しなおすと、人事総務担当の常務が言明した。粘り強い闘いと綿密な法廷闘争の成果である。マスコミに取り上げられたのも大きい。

 しかし、まだまだ一件落着とはいかない。すでに「東芝の会」のホームページには「業務センター」に配転された労働者から「まったく仕事が変わっていない。元に戻してくれない」という相談がきている。株主総会の言明を守らせる闘いはこれからだ。

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