神奈川労連

憲法を職場と暮らしに活かそう!あなたも労働組合へ!
トピックス

2019年9月14日

神奈川労連第35回大会「要求に基づく日常的・原則的な活動の確立・強化を」

すべての議案を全会一致で確認

 神奈川労連の第35回定期大会を9月8日に開催し、代議員・来賓・役員など約180人が参加しました。議案について25人の発言で補強され、提案したすべての議案が全会一致で承認されました。

幹事会を代表し神奈川労連・住谷議長は、神奈川労連の30年の成果を強調するとともに、「日常活動を確立する運動方針の議論を」と開会あいさつ。

 来賓として、全労連・小田川議長、神奈川県・巴労働部長、自由法曹団・藤田弁護士、神奈川県生活協同組合連合会・當具代表理事会長、日本共産党・畑野衆議院議員から挨拶をいただき、参加されたすべての来賓の方々を紹介しました。

30年の成果を確信に

 山田事務局長が「19年度運動方針案」を提案。神奈川労連が結成30周年を迎えることから、この間の成果・教訓について報告し、確信にしながら今後のとりくみを進めることを呼びかけました。

 1年間の総括について、各組織のとりくみも踏まえ、組織拡大で貴重な成果もあるが全体として減少していること、要求を集め議論する春闘のとりくみに不十分さがあったこと、憲法闘争や労働法制、県知事選など政治闘争にとりくんだが、さらなる強化が求められていることなど、教訓と課題を提起しました。

349-01

 今年度の方針については、運動の基調として3つの柱を提起し、具体的な行動の展開を示しました。特に、労働組合活動の基点である職場・現場でのとりくみを強化することを強調しました。

7つの議案を承認

 午後からは議案についての討論を行い、25人の代議員から方針を補強し、より充実させる発言がありました。
 議案の採決では、1号議案「19年度運動方針案」、2号議案「秋から年末のとりくみ案」、3号議案「18年度決算報告」、4号議案「18年度決算会計監査報告」、5号議案「19年度予算案」、6号議案「神奈川労連規約改正案」、7号議案「専従者の賃金規定改正案」のすべての議案が承認されました。

 争議組合・争議団の紹介、特別決議の確認、県労委委員・労働審判員・労働相談員・事務局員の紹介がされ、大会宣言を確認し、住谷議長の団結がんばろうで大会を終了しました。

住谷議長のあいさつ(要旨)

 神奈川労連は1990年1月13日に結成し、来年30年を迎えます。結成当時、神奈川は大企業八社懇の牙城で、労使協調の右翼的運動の拠点でした。人減らし・合理化を推進する大企業労組のもとで、日産厚木争議、池貝鉄工争議など、労働者・人間の尊厳を奪う争議が相次ぎ、国家的不当労働行為の国鉄分割民営化もしかけられていました。思想信条の違いを越え、まともな労働組合が総結集をはかる、たたかうローカルセンターが必要だという声が高まりました。そして、一致する要求にもとづく行動の統一、資本と政党からの独立、を基本に結成しました。

 今のJMITUがいち早く立ち上がり、県職労の仲間1万人は全国に先駆けて一票投票で今の自治労連を選択、年金者組合は年金生活者のくらしと権利を守るためにはたたかうローカルセンターが必要と神奈川労連に参加しました。

 建設労連の仲間は、連合体として様々な多岐にわたる課題を乗り越え、消費税廃止などの要求実現には地域の共同が必要と、神奈川労連に合流しました。

 たたかう仲間・労働者が結集する7万5千人の神奈川労連の誕生です。大企業リストラ合理化反対闘争、地域経済や県民・市民要求実現運動、未組織労働者の組織化と相談活動など続け、10万3千人の組織となりました。

 本大会議案では、労働組合の原点を問うスローガンとしています。私自身も、大会を迎えるにあたって、この一年間、たたかうローカルセンターとして役割を果たせたのか、仲間、未組織労働者、非正規労働者と寄り添って運動を進めてきたのか、考えています。ぜひ、代議員のみなさんも、大会議案の補強とともに、新たな運動方針の確立に向けて発言をお願いします。

 今、労働者は、不安定雇用、低賃金、長時間・過密労働、成果主義などによって、心の豊かさ、働く喜びや生きる力を失いかけていています。高齢アルバイターという言葉が出来たように、社会保障や年金制度が崩壊する中で、安倍働き方改革は高齢者に働き続けることを強要しています。

 自己責任の中に放り出される、フリーランス、雇用によらない働き方も増えています。改めて、職場で働く仲間、非正規労働者をはじめ未組織労働者との対話を強め、たたかう仲間を増やそうではありませんか。

 貧困の中で、子どもたちは希望をもって生き続けられるのか、高額な奨学金を背負い必死にアルバイトを続けなければ学生生活が送れない、卒業しても簡単には明るい人生の展望を望むことができない、こんな社会に誰がしたのか。

 自民党政治であることは明らかです。今、安倍政治に対する怒りは各層にわたっています。政治は、生活、くらし、そして働き方そのものです。労働者の要求を実現に向け、政治闘争の強化、まずは日常的に政治を語り合うことをお願いします。安倍政権打倒、改憲阻止のたたかいの共同を発展させましょう。

 労働組合は頼りがいがある、労働組合には愛がある、労働組合の魅力をひろげて、強く、そして大きな労働組合を一緒につくりましょう。

新着情報

過去記事一覧

PAGE TOP