神奈川労連

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労働相談コラム

2013年9月4日

厚労省のブラック企業調査の対象に

最近テレビCMも出し始めたブランド品や、古美術品などを売り買いする会社(本社は横浜。従業員100人)。新人を採用しつづける一方、「自己都合」での退職に追い込んでいます。

労働契約書も「発行する必要なし」と交付せず、雇用保険・社会保険完備としていますが、何度も催促した人だけ「雇用保険だけ加入させる」というひどさです。

使い物にならないと判断すると「辞めさせたい従業員リスト」に載ります。そうすると自己都合で退職するまでパワハラ・嫌がらせされるという文字通りのブラック企業です。偶然に複数の相談が労働相談センターに寄せられました。

Aさんは店舗の責任者で、売り上げの悪い店舗へ次々に転勤させられました。しかし、会社は売り上げが伸びないと一般社員に降格。月給制から時間給労働者にさせられました。理由をきいても会社は「あなたが一番わかるでしょう」と「いやなら自己都合で辞めてください」と耳を貸しません。

Bさんは、一般社員として入社したつもりが、いきなり管理者研修を受けさせられました。その後店舗まわりの管理者としての業務に就いたとたん、方針が変わったと降格。炎天下、休憩なしでテイッシュを配布しつづけることを指示され、とうとう脱水症状を起こしてしまいました。

上司に降格の理由を聞いても「あなたにはテイッシュ配りの仕事しかない」とつっぱねられ、Aさん同様「いやだったら辞めていい。解雇はしないから自己都合退職で辞めて」と追い込まれたのです。その他にも同様の相談が寄せられています。

相談内容はいずれも、これ以上会社にいたくない、会社都合の失業給付をどうしたら受けられるかという相談でした。相談者と一緒に、調査是正の指導を求めて神奈川労働局に告発しました。労働局との話し合いで、9月に予定している厚生労働省のブラック企業の告発キャンペーンで、調査対象企業にすることがその後、明らかにされました。

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