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2023年12月4日

「争議裁判闘争の勝利と要求実現をめざす」11・23争議権利討論集会

 今年も実行委員会による「11・23争議権利討論集会」が開催されました。

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気づきを共有

 午前中は「争議交流」と「要求実現」の2つの分科会にわかれて議論。争議交流では、裁判や労働委員会にとりくんでいる組合・支援者らが、争議を勝ち抜くためのSNSを含む宣伝で使用者を社会的に包囲していく方法、団体交渉の進め方、そしてストライキ権の活用法をめぐって、経験や意見の交流を行いました。

 要求実現分科会では、子育てをしながら働く女性の権利獲得を実現した経験、組合集会に未組織労働者を招いて組織拡大を進める方法、締結した協約に基づくチェックリストを用いて職場環境を改善するとりくみ、また地域組織や産別組織の支援を得ながら要求を実現した経験など、多くの気づきや学びが共有されました。

米国の運動から学ぶ

 午後は、伊藤大一・大阪経済大学准教授が「今日のアメリカの労働運動から何を学ぶか」と題して講演。全米自動車労組(UAW)によるフォード、GM、ステランティスの3大自動車メーカーを相手にしたストライキのとりくみとその意義を紹介しました。

 これまで保守的と評価されていたUAWが、3大自動車メーカーを初めて同時に相手にしてストを敢行した背景には、新自由主義で拡大したアメリカの格差社会、大富裕層に対する労働者の怒りがあること、そこに2000年前後からアメリカで影響力をもちだした社会正義の実現を正面に掲げる社会運動的労働運動や最低賃金引上げ運動が流れ込んで、労働組合と市民運動との連携が成長してきたこと、などを明らかにしました。

 そして、日本でもストライキ権を行使した運動が注目され、市民から共感と支持が得られている状況がありことを踏まえ、これからの日本の労働運動に対する期待と可能性が具体的に示されました。

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