神奈川労連は10~12月を「秋の拡大月間」と位置づけ、構成組織にとりくみを呼びかけています。いくつかの組織では拡大目標や期間を定めてとりくみが進められ、新組合の結成など成果もうまれています。神奈川労連全体では2000人を超える仲間が組合に加入してきています(11/25現在)。
建設労連は1695人
建設労連は11月15日まで秋の拡大月間をとりくみ、1695人(拡大率3・30%)の新しい仲間を組合に迎えました。目標を達成したのは横浜建職・久里浜建設・大磯建設・高相建設の4単組と神奈川土建の2支部でした。
春に続き「集まるにこだわる」を合言葉に、決起集会・各種イベント・学習会、統一行動などをとりくみ、組合員・事業所訪問で対話を重ねるなかで加入に結びつけています。行動参加者はのべ9350人で、組合員訪問件数・対話数とも1万を超える拡大運動を展開しました。
「拡大共走」
横浜市連・横浜建設は、拡大率で4年ぶりに3%を超えコロナ禍前の水準を取り戻しています。横浜建職は、行動参加・訪問・対話数すべてで前回を上回り7年ぶりの目標達成を実現。
湘南地区協では、単組の枠を超えて拡大行動に参加しあう「拡大共走」を実施し、全体の盛り上げをはかりました。
神奈川土建は、全県で訪問行動を中心にした運動を展開し、昨年を上回る仲間との対話数の峰を築きました。
「拡大速報」は全県で431号が発行されて仲間を励まし、拡大の雰囲気をつくるツールになっています。新たな参加者も増やす工夫・努力も積み重ねられ、全体として実増への展望を切り拓いています。
分会結成し拡大
今年1月20日、港湾労働組合に八洲海運という艀(はしけ)船の会社の労働者が1人加入し、新たに分会を結成しました。その後、労働者のほぼ全員となる6人の新たな組合加入を実現しています。
艀(はしけ)というのは、鋼材や小麦などバラの貨物を大型船から受けとり、東京湾内の京浜港から千葉までを移動させる、いわば海上のトラックです。エンジンは無く、移動はボートによって引かれ、基本的に一隻に一人の船長がついています。
分会結成のきっかけは、他の艀(はしけ)会社で働く執行委員からの紹介でした。これまで会社は一方的なフレックスの導入と残業代の抑制、退職金制度の変更などを行ってきました。また、泊り仕事の際の手当なども不明確で、その運用についても人によってバラバラであることなどに労働者の不満がたまっていました。
執行委員が相談をうけ、「一緒に闘おう」と声をかけ本部へ紹介したことから分会結成につながりました。
さらに、来春闘にむけて「賃上げ」、「手当の増額」、「退職金を含む賃金の明確化」などの交渉が始まることから、執行委員と最初に加入した組合員が職場の仲間に声をかけるなかで、10月に新たな仲間が加入してきました。組合員が増えたことを力に、春闘での要求前進をめざしています。
10人を増やす決意
藤沢病院労組では、執行委員のひとりが春闘での理事会側の不誠実な対応を受けて、「組合員を増やさなきゃだめだ」と痛感し10人増やすことを決意。同じ病棟で働く仲間に声をかけるなかで、8人を組合に迎えています。
県職労連でも職場の声かけから組合員を増やしています。農業技術センターでは、職場分会の役員体制ができており、分会要求書を所属長へ提出し話しあいも行っています。職場では未加入者に対し組合員が「組合に入ったほうが良いよ」と声をかけ加入につなげています。
未来プロジェクト
また精神医療センターでは、「組合に入らなくてもいいよね」、「入っても入らなくても一緒」という声があるなかで、組合がどんな役割をしていて、どんな成果をあげたかをしっかり現場で伝えています。それにより、新採用者も含めて組合加入を実現し、若い組合員が役員にもなって、全体の活力につながっています。
県職労連では、若い世代の組合員が主体となったとりくみを進めるため、「未来プロジェクト」というチームをつくっています。プロジェクト主催のBBQが10月にとりくまれ、1人の組合加入と4人のプロジェクトへの参加を実現しています。
全員の加入
自交総連の芙蓉交通支部は、伝統的に新しく入職してくる乗務員を全員組合に迎えています。この間、乗務員が増えるなかで数十人の拡大につなげています。
建交労では、実増の目標を定めてとりくみを進めています。組合員が増えた運輸大手会社のギオンにおいて多数派をめざすとりくみなどを具体化しています。
すべての組織で新しい仲間を組合に迎えましょう。





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