神奈川労連の平和企画として、4月20日に核実験による米国人などの被ばくについて告発した映画「SILENT FALL OUT」の上映会を開催しました。
子どもたちも犠牲に
映画では、ネバダ核実験場の風下地域で、普通に暮らしていた人々が、次々と健康を害し亡くなることが描かれます。特に放射能の影響を強く受ける子どもが、犠牲になっていく状況は衝撃です。
子どもを守るために立ち上がった母親たちが、妨害にめげず核実験による放射能被ばくを証明し、時のケネディ大統領も動かし大気圏での核実験中止につなげます。
しかし、おびただしく行われた核実験の影響は、米国全土に及んでいることも明らかにされます。さらに、マーシャルなど南太平洋での核実験によって米国や、日本など世界の多くの地域が放射能で汚染され、今も影響が残っていることが描かれています。
被ばくは自らの問題
上映後は、伊東英朗監督がスピーチ。核兵器や放射能の問題を解決するため、米国の世論を変える必要があると考え、「米国人に観てもらうために制作した」と意図を語り、全米各地で上映会を開催していることを紹介。
強調したのは放射能被ばくが、全世界の人々自らの問題であることです。日本は米国以上に核実験や原発事故による放射能で汚染されており、ガンなどの病気の要因になっていることはありうると指摘。そして「事実を知ることが大事」と強調しました。
参加者からは、「初めて観ました。初めてこの事実を知りました。衝撃的でした」、「伊東監督のお話しが素晴らしかったです。今日は来て良かった」など多くの感想が寄せられました。