神奈川労連

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労働相談コラム

2010年9月10日

運転代行業で労災認定

小池一男さんは「横浜代行運転サービス」会社にアルバイトという雇用形態で代行運転の業務を行ってきました。勤務時間は午後6時~明朝4時遅い時は朝6時、8時ということもあるなかで6年間働いてきました。

お客からの指名が、事業所内でもトップであったため体の調子が悪くても休めない状況でした。(休むと罰金を取ると脅かされていた)。

その結果、うつ病となり休業を余儀なくされ失踪してしまいました。就労が不可能な状態で労働相談センターを訪れ昨年9月に労災を申請。そして今年8月、労災と認定されました。自動車代行運転業では初めてのケースで画期的なものです。

小池さんの仕事は、お客の車を代わりに運転して指示された場所に、車とお客を送り届けることです。お客の車を運転するので多種類の車の性能を熟知していなければならない仕事です。ベンツやリンカーンなどの外車も多く細心の注意がもとめられ緊張度が高い実態でした。

しかも、東京だけでなく千葉や茨城までなど広域の地域を担当し走行距離は月平均で5300キロをこえていました。 代行記録では、休憩もなく一晩で12時間を超えて走り続けていたことや休みなく365日近く働いていたことがわかりました。

健康状態の悪化を会社に訴えても有給休暇をもらえないと思い込まされていたり休日取得の配慮が全くされていませんでした。健康診断も会社からは一度も指示されず会社は安全配慮義務違反の状態が続いていました。

その上、休日労働の時間外労働手当ての支給は一切保障されていなかったことから今後、未払い残業代はもとより2度と同じような労働者を出させないため会社の謝罪と損害賠償を求めるとりくみが課題となっています。

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