神奈川労連

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労働相談コラム

2013年11月5日

粘り強さと丁寧さで組織拡大を

36歳男性のAさんから「主任という役職から降格されて、月に1万5千円の減額になる。納得できない」という相談がありました。
上司に聞いても『役職にふさわしい仕事をしていない』というだけで、具体的な指摘はないというのです。本人は大いに不満で、労働組合に入ってでも減額を食い止めたいといいます。

そこで、Aさんと2回面談し、詳しい話を聞いてみました。話によると、その職場には少数ではあるものの、長年活動している労組があるとのことです。そちらのほうがいいだろうと話し、労組役員のTさんに連絡。「ぜひ会いましょう」となり、Tさんの携帯番号も聞いてAさんにメールで連絡しました。

ところが、このAさん、携帯を持っていないうえに、人の携帯には電話できないというのです。それでも私の自宅メールでやりとりをして、Tさんと相談の場を設けました。しかしAさんの都合でダメになり、その後はなかなか決まらずじまいです。

そうこうしている間に10月に入り、同意書に印を押さないまま、Aさんの降格と減額は実施されてしまいました。
しばらく、私にもTさんにも連絡がありませんでしたが、先日久しぶりにAさんから相談センターに電話(公衆電話から)が入りました。不思議と相談センターには電話できるようです。今度はいそがなくて良いからじっくりと話をしたいとのことです。そして、労組に入らないと自分の身を守るのもむずかしい事も解った様子です。Aさんには、自分の事なのだからあなたが具体的な日時を決めて連絡をくれと伝えました。
しかし、まだメールも電話もありません。相談からの組織化も、粘り強さと丁寧さが必要です。

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