神奈川労連

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最低賃金の取り組み

2019年5月31日

最低賃金1500円になったら子どもたちと、もっとたくさん遊びたい。お出かけしたい(Hさんのスピーチ)

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我が家には今、小学6年生、3年生、1年生、幼稚園児の4人の子供がいます。
2人目が生まれ、上の子が幼稚園に通い始めた頃、生活も苦しくなってきたなと思いました。
子供が2人になると、こんなにも生活を圧迫するのかと思いました。

節約の日々の中、3人目の妊娠と出産、子宝に恵まれ、幸せを感じながらも、金銭的には窮屈になっていく現実がありました。

赤字続きの家計に産後は働くことを考え、私がパートを始めたのは3人目が1歳になった頃でした。
実家のたすけを借りながら朝8時から3時間、時には夕方5時から3時間、週5日の日配品の品出し、値引き作業の仕事でした。時給830円。

職種給が40円ついて970円。月給6万円。

消費税も5%から8%になりました。
今までの赤字の埋め合わせだけでなく、子供の成長とともにかかるお金も増えました。パートで貰ったお給料は養育費と生活費に消え、貯金どころではありませんでした。
入職後1年が過ぎ、仕事にも慣れてきた頃、4人目を授かりしました。
毎日必死でした、主人も朝から終電に間に合うか間に合わないかの環境で働いていました。
通院、出産費用のためにも産前休暇に入るギリギリまで勤務しました。
職場では産前は重いものをなるべく持たないように、レジへ部門移動をさせてもらいました。復帰後はまた元の部門で勤務させて頂けました。
また夕方からの勤務も減らしてもらいました。
産休は合計16週。約4ヶ月。月6万円のお給料なので、合計24万円程の収入減少はかなり痛いものでした。
 実家へ負担をかけてばかりいられないので、保育園の申請もしました。

しかし、1日3時間週5日では就労時間が足らず、保育園への申請もままならず、子供を預けて働き続けるために1日4時間週5日の契約をさせてもらいました。

この頃時給は935円。職種給が15円、経験給20円、計970円、月給で75000円。
保育園に入るも、認定外の小規模保育で3歳までの期限付き、また就労時間の関係で短時間保育のため、朝9時前と夕方16時以降の利用には延長料金が発生する環境。
保育料と上の子供たちの養育費を合わせたら、増えたはずのお給料は丸っと消えてしまう状況でした。
そんな中、主人の転職により、社会保険から国民健康保険と国民年金に変わり、月々の出費は増え、生活を圧迫していきました。
どうにか私だけでも社会保険に入れないかと、勤務時間を増やしてもらえるようにお願いしたところ、今の部門ではむずかしい、1日5時間週5日だと惣菜でなら可能だということで、はじめての職種で困惑しながらも、保育園確保、社会保険加入の為にはやむを得ない選択でした。

職場の方達は本当に優しい人達ばかりです。子供が小さことを考慮してくださいます。
出勤時間も通園、通学に合わせられる様、今では9時からの出勤と、融通を聞いてくださいました。
実家の父、母にも無理を言って子供たちを見てもらいました。
延長保育料を気にしてお迎えをしてくれたり、家での保育もしてくれました。
周りの協力なくして、子育てしながら働くことは困難です。
サポートしてくださってる人たちには感謝の気持ちでいっぱいです。
今現在もですが、実家に迷惑をかけながら、そしてたくさん助けられながら働いてきました。
しかし、助けがなければ、働くことをやめていたと思います。

これまで、時給も上がりました、就労時間も増やしました。それでもまだ、ゆとりの持てる生活が掴めないでいます。

最低賃金1500円になれば、私の場合、月100時間の勤務が70時間で今の所得水準が保てます。となれば、今より余裕のある勤務ができます。が、しかし、保育園に通園するためにも、社会保険に加入し続けるためにも、生活費を賄う為にも勤務時間を極端に減らすことは難しいです。
でも今よりも根を詰める必要は無くなるはずです。

今の私は子供にかけるお金が第一優先です。
自身の通院を悩み、化粧品に手が出ず、洋服だって1000円のTシャツ一枚買うのを躊躇います。

最低賃金改正に合わせて、先月21日より私の基本時給は995円になりました。
それでも1500円どころか1000円にも届いていません。
今のままの最低賃金では金銭的にも、時間的にも生活の中にゆとりが足らなくて、辛いです。

最低賃金1500円になったら子供たちともっといっぱい遊びたい。お出かけしたい。
最低賃金が1500円になったら新しい洋服を買いたい。
最低賃金1500円が子供を育てる為に必要なんです。
気兼ねなく病院にいく為に必要なんです。
日々を楽しむ為に必要なんです。
今の社会を生きていく力になるはずです。

これからの子供たちが社会に出る時、自立した生活を送るためにも、最低賃金1500円を望みます。

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