神奈川労連

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労働相談コラム

2008年3月1日

職場の人間関係で悩み、相談

以前から少なくありませんでしたが、1月から2月にかけて、職場の人間関係の悩みにかかわる相談が目立ちました。「仕事を進めるスピードや些細なミスを理由にした上司や同僚のクレーム・注意などで、心身の調子を崩した」、「転職したものの、仕事を充分に教えてくれず責任だけは追及されて、夜眠れない」などです。近年は特定の職務経験者の引き抜き・中途入社が増えていますが、「新しい職場で、上司や同僚のやっかみを受けて職場八分にされている」といった相談もあります。
こうした相談は、ほとんどが中堅企業や大企業で働く労働者からのもので、正規・非正規双方から寄せられています。95年以降の財界方針によって、雇用流動化がすすめられた関係があることは間違いありません。
ところで相談によっては会社と交渉しますが、その際にやたら横文字が飛び交うことがあります。労働者は企業に雇われうる力をもちなさい(エンプロイアビリティ)、潜在能力を高めなさい(ケイパビリティ)、そのために自助努力しなさい(キャリア・デベロップメント)などというわけです。そして処遇は成果主義となれば、上司と部下、同僚同士の人間関係がギスギスするのも当然で、人間的な配慮が働く余地はありません。
財界は、こうした政策は熱心に進めるものの、法令遵守(コンプライアンス)は社会的に厳しく追及されない限り、無視するかほんのアリバイ程度に掲げるだけです。企業がせめて憲法や労基法の遵守(コンプライアンス)をきちんとしていれば、職場の人間関係にかかわる問題は、発生したとしても比較的短期に解決するはずです。

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