神奈川労連

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労働相談コラム

2018年5月11日

思いを共有する

 株式会社の民間保育園で働く保育士さんからの相談。1日9時間拘束・休憩1時間の勤務で、昨年8月から働き出したが、休憩時間は30分しか取れない。休憩を1時間取れるようにしてほしいと何度訴えても改善がない。3月末で退職するが、休憩できなかった30分を残業代として認められないのかという相談。

 当然、働いていた30分は時間外労働として計算し、会社に文書で請求する、善処がない時は、労基署に相談するようアドバイスした。

 先日、自分が加盟する全国一般の組織拡大をめざす集会で、休憩時間のことを尋ねてみた。同席した保育士さんからは、規定通りの休憩時間は取れないという。相談された方が、アドバイスにもとづき行動し、残業代を獲得したかは不明だが、保育士として働く実態を知ってほしかったのかもしれない。

 次も、残業をめぐる問題での相談。原子力関係の仕事を10数年間行っている方から、「深夜まで仕事をしている。残業時間どおりの残業代が支払われてない」、「実際に働いた残業時間に基づいて請求しても、支払額は上司の裁量で決まる」という。会社に労働組合はあるが、相談しても動いてくれないという。これは、まさしく『裁量労働制』の先取りではないか。

 2つの相談の職場には、「おかしい」と思っている仲間は沢山いると思う。「おかしい」と感じている同じ立場の労働者が、『思い』を共有し、改善にむけて労働組合づくりに結びつけばいいなと思う。

 当然、1つめの相談者には、保育士さんを組織する労働組合の存在を紹介した。

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