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2018年1月6日

「日本国憲法を学び活かそう」12月3日憲法をテーマに神奈川県学習交流集会を開催

神奈川労連と神奈川県学習協会を中心とした実行委員会で、隔年開催している「神奈川県学習交流集会」。今年は、2017年12月3日に『憲法』をテーマに開催し、56人が参加しました。

人類史的な損失

岡田尚弁護士(9条かながわの会事務局長)が「総選挙の結果をどう見て改憲阻止へどう闘うか」と題して講演。総選挙の結果について、①自民・公明の与党で3分の2超を獲得、②立民・共産・社民の3党合計が大幅増、という2つ側面をきちんと押さえることが大事と指摘しました。

 特に、「市民と野党の共闘」について、今年7月の横浜市長選挙を中心的にとりくんだ経験を紹介しながら、「さまざまな困難や障害があったが、それを乗り越え市長選挙から総選挙へという共同の積み重ねが、小選挙区で与党候補に競り勝つなど、立憲野党の議席増に結びついている」と強調しました。

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 2つの側面と運動の成果を踏まえた、改憲阻止のとりくみについて言及。安倍首相が狙っている憲法9条への自衛隊明記について、「憲法に位置付けられていない自衛隊員はかわいそう」、「自衛隊が違憲と言われないために」、「ただ『自衛隊』をつけ加えるだけ」などの主張を的確に批判し、「9条の根幹である2項を喪失することは、日本国民だけでなく人類史的な損失」と述べました。

ささやくように

 そして、これまでの改憲の流れなどポイントとなる情勢を整理したうえで、「北朝鮮・中国の脅威論や護憲的改憲論を持つ人との対話など実践的学習会が重要」と述べ、その際に「声高な正義の押しつけをやめて、隣の人にわかりやすく、ささやくように」対話することを呼びかけ、さらに、運動には「明確な主張」、「説得力・波及力あることば」、「持続する精神」が必要と強調しました。

 講演に対し、「私たちのように政治にうといママたちの政治に対する、憲法に対する関心度を高めていく必要と、誰でも入口に入りやすい仕組みをつくっていくことが大切だと実感しました」などの感想がありました。

条文ごとの分科会

 講演後の分科会は、憲法の条文に基づく課題に分かれて議論しました。9条分科会では、緊迫している北朝鮮情勢のもとで憲法を活かした平和を構築するとりくみを議論。24条分科会は、軍備拡大が進む一方であらゆる社会保障が改悪されている実情を学びながら、「健康で文化的な生活」を実現するために最低賃金や年金などナショナルミニマムを確立することの重要性が話しあわれました。

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27条・28条分科会は、労働者の権利や闘いについて議論。県労委委員の水谷さんの報告に基づき、労働組合の闘いなどを話しあいました。

24条分科会は、両性の平等がテーマ。杉井静子弁護士が、戦前の家制度から女性が差別されてきたこと、戦後に憲法ができたことと、女性たちの闘いによって少しづつ平等が実現してきたこと、しかし、まだまだ様々な差別が残っていることをミニ講演。参加者は職場や家庭での自らの体験なども話しながら交流しました。

 「自民党草案の24条では、家族の助け合いが強調され、これも戦争する国づくりにつながることを認識しました。参加者の生の声が活発にだされ盛り上がり、おもしろかったです」などの感想が寄せられました。

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