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2017年10月4日

新党「希望の党」はどうなの?

 総選挙を前に新党や野党再編の動きが大きく報じられています。まだまだ新党の中身は良く分からないところがありますが、現時点(9月28日)でどのように見ればよいのか考えてみます。

誰にとって「寛容」「希望」

 新党・希望の党が党綱領を発表しました。ごく当たり前と思われることがいくつか書いてありますが、具体的な政策や実現する過程はわかりません。
 「寛容な改革保守政党をめざす」としていますが、「寛容」とは誰に対して寛容なのか、「改革」は何を改革するのか、よくわかりません。自らの議席を守るためだけに駆け込んでくる国会議員・候補者に「寛容」であり、そうした議員・候補者の「希望」になっている新党のように見えます。

本当ですか?

 「しがらみ政治」から脱却としていますが、メンバーを見ると首をかしげます。これまで安倍政権の「戦争する国づくり」を強力に後押ししてきた改憲右翼勢力の「日本会議」と密接に関係する政治家がたくさんいます。

 そもそも小池代表自身が「日本会議」議連の要職を歴任し、改憲志向の発言を繰り返しています。新党が掲げた政策でも憲法改悪を排除していません。また、秘密保護法や共謀罪などに賛成し、安倍暴走政治を「補完」してきた政治家が中心となっています。これで、しがらみから脱却できるのでしょうか。

すべて消え去った『新党』

 「新党」というと何か目新しさを感じます。しかし、どれだけの「新党」が誕生し、そしてすべて消え去っていったでしょうか。期待を込めて投票した政党・政治家が、何の説明もなく「なくなってしまう」、「コロコロ政党を代わってしまう」。これほど国民・有権者をバカにした話はありません。

 立候補した候補者がこれまで何を言い、やってきたのか、見極めて選ぶことが大事です。自分の願い・要求を受け止め、実現のために汗をかいてくれるのは誰か、しっかり判断して投票しましょう。

希望の党の綱領要旨

  1. 寛容な改革保守政党をめざす
  2. 「しがらみ政治」から脱却
  3. 国民の生命・自由・財産を守り抜き、希望と活力を持って暮らせる生活基盤を築き上げる
  4. 平和主義のもと、現実的な外交・安全保障政策を展開
  5. 国民が多様な人生を送ることのできる社会の実現

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