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2017年7月5日

「障害者差別は許さない」県公務一般・岩元さん解雇事件

県の指定管理者による解雇

 (社福)神奈川共同会が、神奈川県指定管理者として運営する「愛名やまゆり園」で、常勤の支援員として働いていた岩元さんを、中途障害による休職からの復職を認めず解雇された事件。

 職場復帰を求めて、横浜地裁に提訴し審理が進められてきましたが、6月6日に大きな山場となる証人調べが行われました。傍聴席数を上回る60人をこえる支援者が駆けつけました。

 丸一日を使い、被告証人(園長)、岩元原告の順番で行われた証人調べでは、主治医の診断書など医学的見地を無視し、本人が復職の話し合いの際に申し出ていた事務職での「ならし勤務」も認めなかったことについて、被告証人は「両腕に杖を抱えていたから」の一点張りの証言。

 岩元さんが復職を申し出た以後3回にわたり改定した就業規則の復職基準を、対象者である岩元さんに教えなかったことも含めた手続きの不当性が鮮明になりました。

 尋問終了後、裁判長から和解協議が提案され、話し合いが行われることになりました。

勝利めざす決起集会

 6月23日には、『かながわ共同会の障害者差別を許さず岩元さんを職場にもどす会』主催の「決起集会」が神奈川県民センターで開催され、約60人が参加しました。

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 国鉄うたう会の歌声で開会し、代表幹事の神奈川労連・山田事務局長が「一審の判決は重要。必ず勝利判決を勝ちとるとともに、解決にむけ県、かながわ共同会を世論で包囲する運動を強めよう」と主催者あいさつ。

 続いて、倉形「会」事務局長が、先だって実施した本厚木駅前での宣伝、署名行動での反応の良さを紹介し、公正判決を求める署名、9月7日に結審が見込まれる裁判傍聴支援を行動提起し、会場いっぱいの参加者全員で確認しました。

利用者さんの笑顔を見たい

 裁判状況報告では、田井弁護士(横浜合同法律事務所)が「被告の解決に向けた真摯な態度をどう引き出していくかが重要。裁判勝利と一日も早い職場復帰へ向けよりいっそうの運動強化を」と呼びかけ、会場からは「障害者差別解消法、改定雇用促進法の差別禁止・合理的配慮指針をより鮮烈に法廷、運動に活かすべき」との意見が寄せられました。

 激励に駆けつけた鎌倉市職労組、横浜交通従組、JAL争議の訴えののち、岩元原告が行動支援での経験にふれながら「利用者さんの笑顔をみたい、そのために職場に戻る」と決意表明し、温かく力強い拍手で閉会しました。

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