神奈川労連

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労働相談コラム

2017年4月10日

勇気ある一歩が職場を変える

過日、ヤマト運輸で働いていた二人の労働者が、神奈川労連の労働相談センターに相談した事がきっかけになり、労基署に「不払い残業代の請求や長時間労働の是正等」を求めて申告した事で、『是正勧告』が出された。

 この事件はマスコミ報道でも多く取り上げられ、多くの人が知ることになる。国会においても田村智子参議院議員が政府を追及し、ヤマト運輸全事業所7万人の従業員を対象に残業代未払いや労基法に違反する事実が無いのかを調査すると報道されている。

 また、湘南地域で精肉加工を仕事としている労働者が、月に130時間を超える残業や昨年8月から12月末迄に休日が1日しか無く、過労死ラインを超える長時間労働を強いられた上、「解雇」までちらつかせた経営者に憤り、労働相談センターに来られた。相談の結果、全国一般に加入して、長時間労働の是正や未払い残業の支払いを求め団体交渉中である。現在は、長時間労働は是正されたと報告されている。

 2例ともに法律を守らず、過酷な労働を強いている会社に対し、たとえ自分たちが職場を辞めるような事態になっても、一緒に働いていた仲間を思い、「今の職場は酷すぎる、このまま放置はできない、職場環境を変えたくてはいけない」とする強い気持ちを語ってくれた。

 職場に労働組合が無かったり、あっても作用しなかったりするところで、「現状を変えたい」、「ブラック企業は許せない」と勇気ある行動が、職場を変え、まともな働き方に変える一歩を実現させることを証明している。労働相談センターが、神奈川労連をはじめ労働組合をより身近な存在にしたいと考えている。

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