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2016年1月26日

資生堂争議、春よぶ大勝利「解雇・雇止め撤回、解決金支払い」

資生堂鎌倉工場で働いていた非正規の女性労働者が不当に解雇され、7人が闘っていた争議は、1月25日に東京都労働委員会で和解が成立し、全面勝利解決となりました。

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(和解協定書に調印後、東京都労働委員会前で参加者による喜びの記念撮影) 

和解の要点は、

  1. 解雇・雇止めを撤回する
  2. 資生堂とアンフィニは、解雇雇止めの経緯等の本件紛争に関する事情につき遺憾の意を表明する
  3. 資生堂とアンフィニは、連帯して解決金を支払う

という3点です。

資生堂とアンフィニの両社に全面解決を決断させた、労働組合と女性原告たちの全面勝利の和解です。

「減産」を理由に使い捨て

この争議は、09年5月に資生堂鎌倉工場で口紅などの製造に従事していたアンフィニ「所属」の女性期間社員たちが、一時的な減産を「理由」にして解雇や雇止めされたことに対し、「非正規労働者の使い捨ては許せない」、「働き続けたい」との強い思いで闘い続けてきたものです。

横浜地裁や東京高裁において違法・脱法行為を追及するとともに、職場・地域・全国で企業の社会的責任を求める運動を展開してきました。その結果、資生堂とアンフィニが、争議解決責任の当事者として決断し合意に至ったことは、日本の非正規労働者のあり方を見直す上で大きな意義を有するものです。

勝利の要因は、①原告の女性たちの不屈で粘り強い闘い、②大量非正規切りの中、工場門前や街頭に立ち宣伝・相談を行い、法廷では事実と道理に基づき偽装請負・偽装派遣の法的責任を追及した弁護団の奮闘、③職場と地域、全国に支援と賛同の輪を広げたダイナミックで創意ある頑張り、④地域の女性市民、女性労働者をはじめ各界の女性の皆様の支援に拠るものです。

立ち上がって本当に良かった

分会長の池田さんの言葉です。「私たちが解雇・雇止めされて、神奈川労連の労働相談センターに電話相談してから6年8か月がたちました。人間らしく働き続けることができる職場と社会はすべての労働者の願いです。昨年3月に資生堂鎌倉工場が閉鎖され、職場復帰はかないませんでしたが、資生堂とアンフィニの両社に解決を決断させた全面勝利は、たくさんの署名やハガキ作戦、銀座宣伝、裁判の傍聴支援など多くのみなさんと一緒に勝ちとった成果です。それは私たちの誇りでもあります。有難うございました。声を上げ、立ち上がって本当に良かったです」

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勝利を勝ち取った原告のみなさん

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