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2015年9月4日

最賃裁判 4人の原告が証言 次回11月9日に結審、来春判決へ

第21回目となる最低賃金裁判が8月21日に開かれ、原告21人を含む約130人が参加しました。4人の原告本人尋問が行われ、証言によって、ぎりぎりの生活実態と厳しい労働の実態が詳しく明らかにされ、裁判官も聞き入っていました。

生々しい生活を証言

タクシードライバーの40歳の原告は「月収13万・年収150万円程度で、妻もパートの仕事で家計を支えてくれているが、今の最低賃金では家族4人(小中学生2人の子ども)が生活できる水準とはとても思えない」と話し、将来の不安を訴えました。

最大手のファストフード店で17年働いている39歳の男性は、「今も時給は最賃と同額の887円、兄も同じチェーン店で19年働いているが同じ887円」と衝撃的な事実を証言し、「兄弟で実家にいるから生活できる。自立もできず将来、老後が不安」と語りました。

スーパーで働いて小中5人の子どもを一人で育てるシングルマザーは、時給の高い日祭日や夕方などに働かざるを得ず子どもと過ごす時間も取れずに行き詰まり、生活保護を受ける経過を証言。「我慢させていた医者にもいかせられ、心の余裕ができた。しかし貯蓄もできず、経済的余裕はまったくない」と訴え。

4年前原告になって以降、結婚し2人の子どもが生まれた34歳男性は、今も2か所で保育士として働くが、それぞれ4年間で20円アップの940円、17円アップの910円となったものの、妻が病気がちで家事育児の必要があり長時間働けず、生活保護を受給している状態。家電製品など買い換える余裕がなく、何よりも子どもの将来が不安と語りました。

結審日行動に多くの参加を

次回11月9日に最終弁論が行われ結審となります。勝利判決を勝ちとるために、結審日に多くの仲間が裁判所に結集することを呼びかけます。また、勝利判決を勝ちとるための「公正判決を求めるハガキ」もとりくみます。各組織を通じて配布しますので積極的な活用をお願いします。

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